佐藤けんじ

佐藤けんじ 道南発、日本の未来。

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2007/4/11
函館ブラックジャーナリズムV

市長選の立候補予定者の討論会を聞きに行ってきた。
残念ながらかなり長々であり、途中睡魔に勝てなかった運びであった。討論では争点をぼかしたい現職と先鋭化したいチャレンジャーの原則的な立場は当然だが、間延びしすぎであり、むしろ虚脱感が残る結果だったのはなぜだろうか。
報道されているものとは異なり、やはり「政治倫理」とすり替えて押し込めたテーマが最大の関心事であったはずだ。平場では語りにくいテーマではあろうが、ここまで報道が手控えられるのもあまりに不自然である。
問われているのは「政治倫理」ではなく「公務員の倫理」である。報道を自称し実態は単なる自己利益の商売にすぎないのに、人のつながりを持って直接市政に介入することを認めて、これをサポートするために市役所内で売り歩くことを認める程の、「公務員の倫理観欠如」にある。
しかし、部下を守れだのという組織のリーダーの適性が問われている側面を語ることはずれている。市役所の人たちの職場を守ることよりも、民意を直感的に理解できるリーダーであるかどうかが問われているのを自覚してほしい。
行政職にある人が民意との巨大なずれを理解するには選挙はよい機会なのだが、期日前投票制度が導入された今日では、選挙期間中に候補者を磨き上げ、政治家を創り上げるプロセスが意義を失いつつある。事前の運動成果や知名度がものをいう時代になってきているのである。
しっかりどこに向かうか情熱を持って語ってほしい。

Ignoranti quem portum petat, nullus ventus est.

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