佐藤けんじ

佐藤けんじ 道南発、日本の未来。

佐藤けんじ

過去の活動報告一覧へ

2006/8/22
旧後志国太櫓郡良瑠石村

盂蘭盆(うらぼんえ)、もともとはサンスクリッド語でウラバンナの音訳で、「地獄に落ちて苦しんでいる」という意味だそうです。
今年も各地域で町や町内会が地元で盆踊りが催されました。櫓の太鼓の音、提灯のぼんやりとしたともし火が、迎え火として祖先の精霊をお迎えします。
盆おどりは、平安時代の空也上人の念仏踊りが起源だそうで、詠唱念仏が次第に踊りが中心になったそうです。
戦国時代に戦の鎮魂をとりおこなう供養の踊りが、人々が集う行事になっていったということでしょうか。
私も先祖の墓参りにせたな町に行ってきました。人の背丈ほどある鬱蒼とした竹やぶを切り裂き、お墓は丘の上にあります。
親族や縁ある方々のお墓もともに清め、厳しい北の地に移住し、山から木を切り出し、川を流し、海岸沿いに居を構えたご先祖の苦闘の歴史を思い、静かに手をあわせてまいりました。
何時行っても、なぜかご無沙汰してしまった、久しぶりであるかのような気持ちになります。
わが身を振り返りながら、ご報告のすることができる時まで、そう思いながらいつも先延ばしをしてしまった気がしました。
しかし、そんな自分であっても、命の灯火をつなげてくださり、生かしてくれていることへの感謝をおもわずにはいられませんでした。
盂蘭盆会を過ぎると、朝晩から次第に秋の気配がやってきます。
今年こそ、実りの秋を、皆さんと元気でむかえていきたい、そう思わずにはいられない日となりました。

P.S. お供物は熊さん食べに来るので持ち帰りました。

Copyright (C) 2003-2008 Satou Kenji, All rights reserved.