事務所を西部地区に戻してから、ニチロビルに昔ホールがあり、よく遊びに来たと寄られる方がいらっしゃいます。まだまだ記憶が人々に息づいています。懐かしい西部地区をもっと知っておきたい、そんな夏を過ごしてます。入船の港で櫓こぎをやって日本海側とは少しちがう船のこぎ方を知りました。お祭りの時にご開帳されている真言寺のお不動さんのいわれを考えてみたり、大黒町では久しぶりに綿菓子をつくりました。子供たちやフリマの皆さんお買い上げありがとうございます。古い土蔵や様々な由緒を語る建物だけでなく、人々の記憶に残っている函館が息づいています。オーラルヒストリーが政治学でも重視されるように、人々の経験や記憶に往時の商売慣行や海での仕事がまだ生きています。建物にこめられた記憶だけでなく人々の慣行もまた大事な私たちの無形の観光資源です。紙に残すだけでなく子供たちにも一緒に、体で憶えてくれることを大切にしたいですね。 |