佐藤けんじ

佐藤けんじ 道南発、日本の未来。

佐藤けんじ
コラム
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No. 39 /2005/12/31
除雪

あわただしい年の暮れですが、氷の上を覆うサクサクした雪で、歩道をまともに歩くのも大変な状態である。
函館市の除雪費用は2億5000万円、札幌市は146億円小樽市は10億円、青森市30億円、ドカ雪の予想はそう簡単ではないだろうけど、行政の基本機能はサービスであり、建物の中だけバリアフリーにしてもユニバーサルデザインにしてもまともに歩くことがでなければどうしようもない。いわんや高齢者であればなおさらである。やむを得ず車にのり、大きな駐車場のある店舗に日常生活品をため買いする、当然近隣商店街は廃れるし、運動不足は中高年の高血糖化を引き起こして成人病を増やす。スタッドレスタイヤが車道を磨き上げるようにスリップしている、交差点の渋滞と歩道に積み上げられた雪山の融雪水が凍り、横断歩道をブラックアイスバーンに変えている。
道内で歩道と生活道路の除雪基準がないのは函館くらいではないだろうか。住民との協力体制も必要である、高齢化は家の前の除雪作業すら困難にし、塩カルなどの融雪剤がイエローグローブやホーマックに積まれている。表面の雪は溶かすがアイスバーン状態までにはとどかずサクサクとした状態となる。車の渋滞に伴う時間のロスはすさまじい経済活動の停滞要因であるし、歩道や交差点での怪我や事故の誘発は当然の帰結である。靴をスパイクつきにしたけどやっぱり転んだ。
負のサイクルは今年も続くだろう。

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