佐藤けんじ

佐藤けんじ 道南発、日本の未来。

佐藤けんじ
コラム
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No. 31 /2005/8/8
8.8 クォ・バディス

参議院で郵政法案が否決され、小泉総理は衆議院を解散した。諦観とともに、何かの終りを感じさせ、まだ始まりの燭光が見えてこないまま、国民に審判を仰ぐこととなった。
明日の日本の姿は如何なるものであるべしと、議会制民主主義での政党は、具体的な個別政策を磨き上げることで、モザイクを組み上げるように海図描き出し、その先導者としての機能を果たしてきた。
戦後60年、自民党立党50年、2世代から3世代にわたる議会政治家の格闘は、結果責任を持って日本の主旋律であり続けた。憲政は常道という立法府運営の慣習を、自らの規律として課すことで、暗黙のうちに合意形成の智恵を編みだし、議会政治家の成熟をもたらしてきた。
それが変る、常道ではない新たな憲政の歴史を、砕いた伝統の廃塵から組み立てていこう。より直接制へ、より個別的に、人々の多様すぎる価値観にそった対話プロセス重視の政治を目指して。

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