佐藤けんじ

佐藤けんじ 道南発、日本の未来。

佐藤けんじ
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No. 2 /2003/9/10
新幹線の問題

平塚常次郎先生が、ここを北方漁業の基盤として選ばれてつくりあげてきた土地柄でもあります。
現代の世の中で翻訳してみると物流と第一次、第二次産業の集積地としての意味合いに翻訳されると思う。それは、国際的なハブとして存在なんですよ。

日本の第一次産業、第二次産業の食糧基地の前線機能としては、やはり復活していかなければならない。青函トンネルの完全な活用を図るのは当然のことです。日本を縦貫するインフラの一つとして新幹線は必要だと思います。

確かに財政上苦しいかもしれませんが、財政の機能として景気対策を考えることと社会的な全国共通インフラを整えることは意味が違うんですよ。これを一緒にしては、議論が成立しないと思う。日本国土の均等的な発展のためには不可欠な要素と思っています。
それと同時に港湾、たとえば12メートル以上の深さに掘っていく。当然コンテナ船も入らなければならないので、ハブとして必須機能です。

港の機能、新幹線の機能、あとは羽田の調整具合がかかる部分もありますが、滑走路の延長というのが絡んできます。そしてそれだけでなく、コストよりもスピードを求める物流機能というのが、生鮮食料品を始めありますから、これには高速道路なんですよ。

インフラの整備、ハードのものからソフトを入れて、通信機能を入れて初めて機能しだすわけです。この三位一体のやり方をしていかなければ、なかなかうまくいかない。それは当然やる仕事だと思っています。
これは父がやろうとしたことのし残りですから、ほとんど私の義務に近いんですよ。これは、やらなければならない。やらない限り、ここの機能は戻らないと思っています。そうでなければ人口の減少と流出はとまらないはずです。
それをしていって初めて国際水産・海洋都市構想などの要素を付け加えて、人を集めてまた離していく。そして付加価値を落としていく、逆にここで付加価値をつけられるというハブ機能を充実していく必要があると思う。

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